『(コンコン)俺だよ!Rだよ!入れて!』
と言うが、Rはここにいる。絶対今外にKがいる。今出て行ったら確実に死ぬことが目に見えてわかった。
そんな中、普段UにべったりなTが『俺がいく!』と生贄になるとも取れる発言をしたのだ。
皆んなが息を潜める中、Tが静かに扉を開けるとUの声で『Tっちゃーん』と聞こえた。
私達皆んなが絶対Kだと思った。
Tがエレベーターとは逆に走り出し、その後をKと思われる足音が通った。この機会に私達は全員エレベーターに乗り込んだが、重量制限があり、扉が閉まらない。するとTを食べ終わりでもしたのかKが飛び出てきて、Mを掴み去っていった。エレベーターはしまったが、今までで、U・T・Mの消息がわからなくなってしまった。
急いでシャトルバスに乗り込み、空港に向かい安全な場所に向かった。
12時間程空港で時間を潰し、Kに警戒しながら、搭乗時刻まで待った。すると、U・T・Mが決して大丈夫とは言えないが、歩ける程度の怪我で済んでいた。Uは下半身の擦り傷、Tは肘、膝の打撲、Mは何かに強く腹部を圧迫され肋骨にヒビが入った程度だったという。彼らに何か聞いても話したくないと言うので私もそこそこ辛い思いをしているので聞くのはやめた。
第九章 帰還
色々あったが、KはもうV国に取り残され、職場に戻ったらKが消えたとでも言おうと思い飛行機で映画の『青鬼』や
キンキンに凍ってる機内食など食べて帰国した。
その後は、各々で解散し、Uなど被害を受けた人達と空港で軽食を食べ、みんな解散し私も帰ろうとした時耳元で囁かれた
『いやぁ〜、ちょっとさぁ〜、ひどいなぁ〜、皆んな置いてっちゃって、ねぇ?』
『S?』
終

























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