『いやぁ〜ちょっとさぁ〜・・・』
『ねぇ、S?』
このフレーズの繰り返しだった。
食事会場に行ってもバスに行っても多少でも移動するならずっと着いてきた。そしてこう話していた。
『ねぇ、S?楽しいね😄』
第七章 手遅れ
私はなんとかしようとホテルに戻るとすぐにUの部屋へ行った。そして、UやUの部屋にいた友人達にKの事を相談した。すると、Kって誰?と言われ私は本当に霊なのか?と身震いが止まらなかった。どうやら明らかに私の様子が少し前からおかしいらしく、何かあったのではと思っていたらしい。少し落ち着くとKの写真を皆んなに見せると、
『あぁー!あいつKって言うんだ!』とそこで初めて知った様だった。今まであったことを話していると、突然チャイムがなった。Uが開けようとしたが、私は悪い予感がしてならなかったのでUに開けないでとお願いし、Uもわかってくれた。
少し時間が経ち物音もしない為、Uが『やっぱKって分からんやつだよな!』というとドアが叩かれた。皆んなが固まった。すると、ドア越しに声が聞こえたので私は耳を近づけた。
『いやぁ〜、ちょっとさぁ〜、・・・』
第八章 犠牲者
私はドアから崩れ落ちる様に部屋の奥へ逃げた。皆んなが戸惑う中、Uが『おい!K!お前そこにいるんやろ!?』『気味の悪い事すんな!』と言うと、ドア越しにK?が独特なイントネーションで
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
『U調子に乗ってる』
と狂ったように連呼しだし、Uが怒り皆んなが引き留めたが、ドアを開けてしまった。するとKが
『U調子に乗ってるから、お説教タイムでーす♡』
とニッコニコで話だし、Uの後ろにいたRが怖くてドアを閉めてしまった。
廊下にはUの悲鳴とKの笑い声が響き渡っていた。
部屋に残っていた私達は動くこともできずただ息を殺していた。何時間が経ったか分からない時に急にドアが叩かれた。Uの声だった。ドアを開けると上裸のUが立っていた。走って撒いてきたらしい。U曰くKは人間じゃないと言っていた。何を言いたいかは私もわかった。やつは人間じゃない他の生命体なのである。
どうにかして私は自分の部屋に行って荷物をまとめUの部屋に篭り、切り上げて帰りたかったが、今Kがどこにいるかが分からない。Uが最後に見たのは上の階の1番奥の部屋だったと言う。すると上の階からドンドンと足音が響き
今ならいけるっ!と思い全速で私の泊まっている部屋に行き、まとめられるものをまとめ、スーツケースに詰め込み
準備を終わらせた。後はUの部屋に戻るだけだったが、悲鳴が聞こえた。耳を澄ますとR、Oの声も聞こえた。
KとU以外の全員を私の部屋に入れることが出来、息が整ってから何があったのか聞くと、『Kが色んな人の声を真似て、入ろうとしてて、騙されて入れてしまったら、鬼のような格好をしてて、Uを喰われかけていたのを見たのが最後だった』と言うのだ。本当なら、Uはもう死んでいると仮定した方がいいと思った。
























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