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nickningenさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

悪霊の神社
長編 2025/09/05 00:16 28,885view
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次の日の放課後、願掛けに行くメンバーで神社へ向かった。
詳しい場所は分からないが、学校から山への道中にあるらしい。
父の話はどこまでが本当なのだろう。
全部、僕を驚かせるための作りものだったのだろうか?
父の話を思い出して、鉛が胃袋にずしりと落ちるような気持ちになった。
道中、岬は友達と喋っていたので僕は少し後ろを歩き、同級生と他愛無い話をしていた。
夕日が照り返すアスファルトに、僕達の影が黒く長く伸びていた。
逆光で黒々とした大きな山がこちらを見下ろしていた。
「山の麓まで来ちゃったけど、もうそろそろ着くの?」
上級生の佳奈ちゃんが先頭の方に声をかける。
「うーん、もう着いてもいい頃なんだけどな・・・。」

と先頭を歩く上級生の田中先輩が頭を掻く。
黒々とした山の麓に1点だけ朱を零したように朱い鳥居が見えた。
僕は岬の制服の裾を引っ張り、鳥居を指差して、
「あれじゃない…?」
と小さい声で言った。
「先輩ー!山の麓に神社があります!」
と岬が伝えたら、先輩が手で了解の合図をし、神社の方向に歩き始めた。
でも、考えてみればあんな鮮やかな朱色の鳥居の神社があっただろうか?
僕の頭の中に「悪霊の神社」という言葉が滲むように浮かび上がってきた。
「あんなとこに神社あったっけ?
ほんとに行くの・・・?」

と岬に問いかける。
「前あった神社を新しいところに建て直したんだよ!」
と岬は言うが、この集落で神社を建て直すなんて大事件だ。
絶対に噂になるはずだ。
周りの田んぼや草の茂みから、カエルやコオロギがギョロリとこちらを見ているような気がする。
でも、道中に神社らしきものはなかった。
岬の言うように「建て直した」可能性もゼロではないと思った。
みんなが神社の方に歩き始めてしまったので僕もそれに着いて行った。
ニヤニヤする父の顔を奥歯で噛み潰す。
そもそも、あんな話を聞かなければこんなこと考えなくてよかったのに。
こちらに手招きする鮮やかな朱の鳥居を僕は睨みつけていた。

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コメント(2)
  • 随所に差し挟まれる小賢しいレトリックがいちいち鼻につく。
    このサイトの読者層には刺さるのかもしれないけど。

    2025/09/09/05:48
  • ちょっと意味がわからない

    2025/09/11/20:22

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