ここで手紙は終わっていた。
私は再びベッドに視線をやる。
隆志はここで仰向けのまま亡くなっていた。
彼は最後の日にいったい何を見たのか?
時刻はもう午後11時になろうとしていた。
私は立ち上がると、傍らのベッドに横たわる。
そして格子柄の白い天井をただ呆然と眺めながら考えた。
あいつ、ここでいったい何を?、、、
※※※※※※※※※※
どれくらいが過ぎた頃だろう。
睡魔に襲われた私はうとうとしだしていた。
その時だ。
ポタリ、、、
ひんやりした何かが頬を濡らした。
反射的に右手を頬に動かすと、目前にかざす。
水?
驚いて半身を起こした。
そして改めて天井に目をやると、ちょうど真上辺りの天井に薄青いシミのようなのが出来ているのに気付く。
見ていると、そのシミは徐々に広がっていった。
そして終いには天井一面が薄い青の膜で覆われる。
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