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日本は、ミッドウェーでの大敗と、この後に起きるガダルカナルでの死者2万1138人にものぼる大敗の二つを起点にして、坂道を転げ落ちるように戦況がどんどん悪化していきます。
日本全土が空襲を受けるようになり、沖縄戦、特攻、原爆投下・・・という悪夢のような道を辿ります。
実は冒頭で登場した旭川の兵舎で亡霊部隊を目撃した衛兵たち・・・彼らもその後沖縄戦に参戦し、全員が帰らぬ人となりました。
また、中学5年生だった清太も、卒業目前に学徒動員によって戦争に引き込まれます。
彼の生死はここでは書き記さないことにいたします。
今これを読んでくれている方の中にも、中学生、高校生の方たちがいるかもしれませんが、
戦争は、そんな未来ある若者の命も簡単に削りに来るのです。
「命より大事なものがある」・・・と言って戦争は始まり、
「命より大事なものはない」・・・と言って戦争は終わると言います。
みなさんのかけがえのない命が、よくわからない命令ひとつで消えてしまわないように、
いつまでも平和が続くことを祈っています。
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