俺が中2の時、学校の授業中、ピンポンパンポーンと、お知らせのチャイムが鳴り響いた。
「学校に、訪問者が訪れました。各クラス、教室で隠れて待機してください。」
俺の学校で訪問者とは、幽霊や妖怪など得体の知れない物が入った時に使う隠語だ。
幽霊など、こないだろうが去年の先輩がノリで考えたやつが意外と採用されたのだ。
この学校で初めてこの言葉を使って、学校がザワザワし始めた。
「はいはい静かにー!」
担任のまみ先生が言った。
「先生ちょっと行くから静かに待機してなさいー」
その言葉で、俺のクラスは落ち着いた。
しばらく経った後、自分は暇だったので読書をしていた。
(ん?)
何やら気配がする。
その時は気のせいと思って読書に集中した。
その時、クラスの女子が悲鳴を上げた。「キャアァァァ」
クラスの視線が一気にその女子に集中する。俺も含めて。
その女子の近くの男子が「どうした!?」と聞いた。
そして女子が扉の方向を指差した。クラスの視線が扉に向く中、
自分だけは嫌な予感がして、扉方向を見なかった。
クラスで悲鳴が飛び交う。
この選択は正解だったのか?、心の中でそう思った。
担任がクラスに戻ってきた。悲鳴を聞いて駆けつけたようで、焦ったような感じだった。
「キャアァ!」担任も悲鳴を上げた。
このクラスやべぇなって思いながら、担任がなんて言うか待ち構えてた。
「皆さん今日は帰りの支度もせずに走って帰って!」
え?そんなやべえの?
そう思いながら、違う方の扉から出て帰った。
次の日、学校に行くと、最初に悲鳴を上げた女子と見た人の4割が来てなかった。
先生に聞くと、「あれを見てしまったのよ、私も近いわ、、」
見なくて良かっと言う安堵と、自分だけ助かる罪悪感が同時にきた。
何とも言えなかった。
「神社に行ってみたらどうですか?」
「いや、神社では対処できない。1日では、見なかったとしても危険だわ、見なかったら神社で対処できるかも、」
「先生なんでそんなに詳しいんですか?」
ずっと思ってたことを話した。
「それはね、先生ここの卒業生で、私も3年生の時同じような事があったのよ。」
「その時は嫌な予感がして見なかったけど、次の日来てない子が多くて神社に行ったの、」
「それで、自分だけ助かったの。」
「先生..」
その日、親友に最後かもしれないから、別れの挨拶をした。
神社にお祓いにいった。
可哀想😢