夜中、ふと目を開けると、布団の端を何かが引っ張っている。
「……やめろ……」
震えながら布団を握りしめると、足元に冷たいものが触れた。
それは、人形の手だった。
気味が悪くなり、人形を庭に埋めることにした。
スコップを持ち出し、土を掘る。
人形を穴の中に入れ、土をかぶせた。
「これで終わりだ」
そう思った。
だが。
その夜。
カタカタカタカタ。
何かが廊下を歩く音。
布団の中で息を殺す。
カタカタカタカタ。
足音が近づいてくる。
恐る恐る目を開けると、そこには。
土にまみれた日本人形が立っていた。
髪が伸びていた。
顔にひびが入り、口元がわずかに動いたように見えた。
「……どうして……」
誰かが耳元で囁いた。
次の日、俺は町の神社へ向かった。
「この人形、呪われているのかもしれません……」
宮司は人形を見るなり、顔を曇らせた。
「これは……本来、供養すべきものだ。しかし……これはお前に執着している。離れられんぞ」
嫌な汗が流れる。
「どうすれば……」
「お前の家の者が、その人形に何かしたんじゃないのか?」
祖母。
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某番組は「プラモデルには作った人の魂が宿る」って言ってたから、プラモデルでも似た現象が起きるのかも