「今年はうるう年やな…」朋美はカレンダーを眺めながら呟いた。
2月29日は特別な日だ。普通は4年に一度しか訪れないその日、朋美は不思議な感覚に包まれていた。何か悪いことが起こるような予感がする。
その夜、朋美は友人たちと集まって肝試しをすることになった。彼らは地元で有名な廃病院に行くことを決めた。そこは昔、病院で働いていた医者が患者を次々と殺してしまったという噂があり、それ以来、誰も近づかない場所だった。
朋美たちは病院に着くと、重たい扉を開けて中に入った。廊下は薄暗く、何かが動く音が聞こえたような気がした。彼らは怖がりながらも、どんどん奥へと進んでいった。
「ねえ、何か変な音がしない?」友人の一人が言った。
「うん、確かに。気味が悪いな…」朋美は不安そうに答えた。
その瞬間、突然電気が消えた。辺りは完全な闇に包まれ、友人たちは悲鳴を上げた。
「落ち着いて!ライトをつけよう!」朋美はスマホのライトをつけ、周りを照らした。しかし、友人の一人がいなくなっていた。
「どうしよう、〇〇がいない!」友人たちはパニックになり始めた。
朋美は必死に〇〇を探し続けたが、廃病院の中は迷路のように広く、どこを探しても見つからなかった。恐怖が募る中、朋美は一人で廊下を歩いていた。
突然、彼女は背後に何かの気配を感じた。振り返ると、そこには血まみれの医者の幽霊が立っていた。
「お前も、犠牲者の一人になるのか…」その声が冷たく響いた。
朋美は必死に逃げようとしたが、足が動かなかった。幽霊はゆっくりと近づいてきて、彼女の首を絞め始めた。息ができなくなり、意識が遠のいていく中、彼女は友人たちの名前を叫び続けた。
























意識朦朧となった朋美はつぶやいた「このままじゃ、こんな所じゃ終われねえ…おれは止まんねえからよ、お前らが止まんねえかぎりその先におれは居るぞ…だからよ、止まるんじゃねえぞ…」
友人たちは一瞬呆然自失となったが、誰かが言い出した「我々は一人の英雄を失った。しかしこれは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!」
…そして、肝試しは続いた。最後の一人が消えても…
コメントで話の続きが投稿されてる笑
語り主:いつもなんか話の続き作ってくれてるのまじでおもろい( ´∀` )