凝視されて怖かったけど、
「本当は20才です、嘘ついてごめんなさい」
と私は頭を下げた
「お…おい、花音……」
パパが情けない声を出す
それに対して、
「ごめんねパパ。助けてあげたかったけど、合理的に考えて、1人死ぬのと、その1人を含む5人が死ぬのでは、1人だけ死ぬ方がマシだと思うの」
と私は申し訳なさそうに言った
こうなったら仕方ないよね、パパはいつも物事は合理的に考えろって言うじゃない
助けるつもりだったんだけどね……
『お前本当に20才だな』
蝶子さんが私に聞く
その横でパパが、
「花音、頼む助けてくれ。18才だと言ってくれ。1人で死ぬのは怖い」
なんて言っているが、それには答えず、
「はい20才です。例え18才だとしても、法律が変わって成人が18才になったので、もう大人です」
と蝶子さんに言った
『ならば〜良彦〜来い〜』
そう言って再びパパを引っ張った
パパは引き摺られながら良明兄さんに、
「嫌だ、死にたくない。お前、長男なんだから助けてくれ。せめて一緒に来てくれ」
と しがみついたが、
「あんたのせいで危うく巻き込まれるところだったぞ。子供を道連れにしようなんて最低だ!」
と、振り払われた
パパは蝶子さんに連れて逝かれたけど、その体は部屋の真ん中で倒れていた
助けるつもりが、こんなことになってしまった…
でもパパが亡くなって悲しいけど、お兄ちゃんたちが無事で良かったと、亡き骸を見ながら私は思った
※※※※※
オレは死んだ
























因果応報だな
蝶子に同情するよ
しかしまあ、ここまで女の人を次々誑かせるんだから、イケメンなんでしょうね…クズ男ですけど
ドラマで観てみたいです! 世にも奇妙な物語みたいに
思い付くセンスすごいですね!!
ゾクッとしました!
花音さんまさかの裏切り!