そして、
『何だと〜』
と怒った蝶子さんに、
「今回も……ハハッ、悪いけど帰ってくれ」
と言った
兄たちは呆れている
私は、ひとまずパパが助かればと思い、
「そうよ、私は18才よ」
と、嘘に便乗した
とにかくこの場が収まれば良い
あとはパパを寺にでも入れて守ってもらおう、と
思った
だが、事態はとんでもない方向へ向かった
蝶子さんがブチ切れたのだ
『おのれ〜どんだけ待たすんじゃ〜もう良い〜全員連れて行く〜』
そう叫んだ瞬間、テレビ画面から人形の赤ん坊がたくさん飛び出して来た
何体ものソレが、『ホギャーホギャー』と泣きながら空中を飛び回る
「「!!!」」
『ほほほ……良彦〜あなたが来ないから〜寂しくて〜毎年〜赤ちゃんを産んで待つことにしたのよ〜皆、あなたの子よ〜だから皆『良子』なのよ〜さぁ、良子たち〜ここにいる人たちを〜連れて行きましょう〜』
赤ん坊たちは一斉に私たちに飛びかかった
「きゃあ」
「「「うわぁ」」」
あちこちで悲鳴があがる
そして私たちの体にしがみつき、強い力で蝶子さんの元へと引っ張って行く
助けを呼びたいが、全員赤ん坊にしがみつかれていてそれどころではない
ヤバい……このままでは皆、死んじゃう!
そう思った私は、考えるよりも早く叫んでいた
「本当は私は20才です。どうぞ、約束通り良彦だけを連れて行って下さい!私たちが見届けます!」
次の瞬間、赤ん坊の力が抜けた
蝶子さんがこちらを見た

























因果応報だな
蝶子に同情するよ
しかしまあ、ここまで女の人を次々誑かせるんだから、イケメンなんでしょうね…クズ男ですけど
ドラマで観てみたいです! 世にも奇妙な物語みたいに
思い付くセンスすごいですね!!
ゾクッとしました!
花音さんまさかの裏切り!