事故物件の日記帳
投稿者:太山みせる (35)
長編
2024/05/03
10:24
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それから暫くは異変はなかった
そこで全員で洋室に入り、月田のビデオカメラで撮りながら、車座になって怪異を待つことにした
真ん中に、持ってきた燭台と蝋燭を置き、火をつける
ジジジ…
蝋燭の煙は真っ直ぐに上がっていく…
どのくらい、その煙を見つめていただろうか
不意に煙が、直角に曲がった
「「えっ?」」
煙は舞と武智の間を抜けて、そのまま部屋についている窓へと向かった
閉め切っている窓の手前に、何かいる!
煙ごしに、うっすらとしたものが見えてきた
女性の幽霊のようだ……
「「!!!」」
戦慄するオカサーメンバー!
『うぅ……ぁ……ぃ……あ…ぇぃ…………』
幽霊は何かを小声で口籠もりながら、こちらに手を伸ばしてきた
「「ぎゃー」」
全員、悲鳴をあげて部屋を飛び出るが、月田のカメラを回収していた武智と、火を消してから逃げた舞が遅れた
「舞!武智!」
寺内が叫ぶ!
2人とも部屋を出ようとするが、無情にもその手前で、扉が閉まってしまった
「!!」
オカサーたちは焦った
「ヤバい!2人が取り憑かれるかもしれない!」
慌てて扉を開けようとしたが開かない
部屋に鍵は付いていない、なのにビクともしないのだ
「壊れても良いから開けろ!」
千野は叫んだ
言われなくてもメンバーたちは、扉を無理に開けようとしたり、2人の名前を呼び続けた
そうこうするうちに、
ガチャリ
ドアは突然、開いた
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怪談を読んで久し振りに涙が出ました。子どもたちのほうが、ずっと魂レベルが高かったのですね。
ええ子達や🤭
母親の身勝手さにムカつくこれは愛情じゃなく執着。せっかく優しくしてくれたのにどこまでセリザワさんに迷惑かけ倒すねん!と、残念ながら舞さんのように優しい気持ちにはなれんかった。