美しい女
投稿者:kana (216)
「いやいやいや、おかまいなく。今は外に出ない方が良いよ」
そんなやり取りをしつつ、コーヒーを淹れてもらって落ち着いた。
・・・それから2時間ばかし友人宅で時間をつぶして、慎重に警戒しながら外を見る。
どうやら彼女は消えたようだ。
友人に礼を言い、ボクはようやく自分の家に帰った。
・・・・・・
家に戻り、飯を食ってシャワーをあびて、ビールを飲んで落ち着いたところで、
友人の事がちょっと心配になって来た。
あの女・・・キレイだけどどこかイカレタあの女・・・友人をボクだと思って
なにかイタズラでも仕掛けてくるんじゃないかな・・・だとしたら、友人には悪い事しちまった・・・せめて、あの女の情報だけでも知らせて、警戒するよう言っておこう。
そう思って電話をしてみたが、出ない。
ボクは悪い胸騒ぎがして、自転車に乗って急いで友人宅へ向かった。
・・・友人のいるアパートは火に包まれていた。
すでに警察も消防も到着して消火活動を行っているが・・・。
通りには大勢のヤジウマがいて、これ以上は近づけない。
ヤジウマの一人の会話が聞こえて来た。
「放火だってよ。犯人、女だって。1階に油撒いて自分も焼身自殺だってさ」
愕然とした・・・間違いない、きっとあの女だ。
「あの女・・・一緒に死んでくれるやつを探してたんだ!!」
・・・翌日、結局友人を含む大勢の人が火災に巻き込まれて死んだことが判った。
「どうしてこんな事になってしまったのか・・・これはボクのせいなのか・・・」
ボクは途方に暮れた。
kanaです。あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
相変わらず何度読み返してもところどころに誤字脱字があって、
あとから修正したりしてます。
誤字脱字を見つけたらぜひコメント欄でおしらせください。
。。。10月くらいに書いた「母の生まれた謎の集落」なんて、12月に入ってから「40年」と書くところを「40」としか書いてないのを見つけて恥ずかしい思いをしました。
「40」で配信しちゃった朗読者の皆様、ごめんなさい。
ボクの作品は誤字脱字だと思ったら勝手に修正いれてオッケーです。
今年もよろしくお願いします。
怖っ