Fさんのフィリピン・ヒトコワ紀行
投稿者:kana (210)
長編
2023/10/19
20:23
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両手で持てばなんとか撃てないことはないが、ワルサーPPからガバメントに持ち替えると、なにやら大砲を持っている気分になる。とても撃つ気になれないので丁重に断った。すると5万ペソで譲ってやると言う。サイン入りだ。「ハリ大佐より、親愛なるミスターFへ」銃よりサインが凄い。この銃はハリ大佐の分身だ。この銃を持っていると、たいがいのワルが遠慮する。所持許可は要らない。サインが許可書だ。どうやら同じ銃を何丁も持っていて、金の有りそうな日本人に売っているようだ。日本人はトラブルを起こさないので安心らしい。手が小さいから扱えないが、お守りとして買っておくことにした。
・・・・・・
このあと、紆余曲折あり、フィリピンではマラカニアン宮殿派と解放軍派に別れて国を二分する内戦状態に入って行きます。Fさんも一時的に留置され、解放軍をおびき寄せるエサに使われたり、そのFさんを救出するためにハリ大佐も動いてくれたものの足に銃弾を浴びるなどして重傷を負っています。・・・が、その話はまた別のお話。【ヒトコワ】としてのハリ大佐のお話はここまでにしたいと思います。
【Fさんのフィリピン・ヒトコワ紀行】おしまい
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面白かったです。 再現映像で見てみたい。
↑kamaです。コメントありがとうございます。
フィリピンで映画化してほしいですね。ちょっとインド映画風なノリで。