【鬼ぃちゃん事件】-事件記者 朽屋 瑠子-
投稿者:kana (210)
「うわっ、なにカワイコぶってんのよ九郎」
二人の女子がお酒とポーチドエッグカレーを注文し、渋谷の夜はだんだんと更けていく。
・・・・・・
「マスターごちそうさまでしたー、カレー美味しかったです」
「ありがとうございました。お気をつけてお帰りください」
「ね、いい店だったでしょ?姐さん」
「うん、ポーチドエッグがちょっと酸味があって、おいしかった~。また来よう」
「ハイ!それにしても、姐さんぜんぜん酔いませんね」
「そんなに飲んでないしね。九郎は顔赤いよ」
「えへへ・・・酔っちゃったかな・・・姐さん・・・ちょっと休憩していきます?」
九郎の指差す方向に、なにやらピンク色の看板が光っていた。
いつのまにか九郎に連れられてイカガワシイ通りに引き込まれていた。
「ぶはは、やめてよ九郎~もう。明日も仕事あるんだから、帰るわよ」
その手には乗らない朽屋であった。内心、九郎は前回のように、朽屋の横で丸まって寝たいのだが・・・そう簡単にはいかないようだ。
駅の方へ向かおうとした二人だが、朽屋はあらぬものを見た。
暗い路地裏で女子高生が男たち3人に絡まれていたのだ。
しかもその制服が、かつて朽屋が通っていたK女学園高等部のものだった。
朽屋はツカツカと歩み寄った。
「ねぇ、女子高生がこんなところで何やってんのかな?・・・補導するわよ~」
男が朽屋たちに気が付く。
「ウェーイ~彼女たちも一緒に遊ばない?3対3でちょうどイイじゃん!」
「ヒュ~朝まで楽しもうぜ~!」
「キミたち、とっととウセないと、痛い目見るわよ」
「おねぇさんカッコイイね~。好きだよ、そーゆー気の強いコも」
男たちが朽屋をからかいだす。朽屋が一発ぶんなぐってやろうかと思ったその時、
イキナリ女子高生が男たちに蹴りをお見舞いした。
「ハッ!!」気合と共に高速の蹴りが男たちを襲う。長い足から繰り出された上段の蹴りは、
やすやすと男たちの頭に届き、素早い切り返しであっという間に3人の男をぶっ飛ばした。
「その蹴り、テコンドー!?」女子高生の見せた足技に驚く朽屋。
「ホラ、どうしたの?それでも男?もうおしまい?」女子高生が男たちを煽る。
kamaです。朽屋瑠子シリーズ第12弾は、前回の「赤騎士事件」の流れを汲みながら以前公開した【鬼のいる街】という作品の解決編ともなっています。今回はアクションも多いので、マンガ的に楽しめるのではないかと思います。よろしく~~
瑠子シリーズ大ファンの地方在住者です。赤鬼のお兄さんと妹の香織ちゃん、某アニメを彷彿させるようで感動しました。九郎ちゃん♀と瑠子のバディ、これからも期待しています。
↑kamaです。コメントありがとうございます。いつもありがとうございます。楽しんでいただけたでしょうか。多分この後、組織は綾辻兄妹をスカウトするんじゃないですかね~。またいつか再登場する日も来るかもです。ちなみに、朽屋愛用のマグカップについてですが、実は第一話ですでに登場しております。三連休ヒマだ~という方は、ぜひ朽屋瑠子シリーズ読破してみてください~~~
10/7(土)21:00 渋谷区道玄坂のスクランブル交差点で暴走車が7人を撥ねる事故。
朽屋瑠子で渋谷が舞台というので、なにかあるだろうなとは思っていたが。
何と!死んだはずの赤い馬が調教されカプセルに封印されていたとは。
↑kamaです。そうです。朽屋はこれでケルベロスと赤い馬の2頭を使い魔として使役することになりました。カプセルの描写は、もちろんウルトラセブンのカプセル怪獣のオマージュです。もう何体か欲しいですね。
その事件って本当にあったんですか?違うならKamaさん天才ですね