ハンバーグ
投稿者:キミ・ナンヤネン (88)
短編
2023/08/30
02:14
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とりあえず水でも飲もうとキッチンへ向かった。
キッチンには、耐熱ガラスに入ってラップがしてあるハンバーグが置いてあった。
ああそうか、焼いた直後だったから熱を冷まそうとして、そのままうっかりして冷蔵庫に入れてなかったのか…。
私はハンバーグを冷蔵庫に入れようとして皿を持つと、その異変に気が付いた。
ハンバーグは一口分だけナイフで切り取られて無くなっていた。
私は、こみ上げる物を抑える事ができなかった。
ふとリビングのカレンダーを見ると、とても大事な事を思い出した。
今日は妻の誕生日だったのだ。
妻が好きだったケーキを買ってお供えしたら、機嫌が直るかな。
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すみません。
てっきり「妻の」ハンバーグだと思ってドキドキして読んでました。
良い話でした。
怖いというより、良い話しでした