さようなら (加筆修正版)
投稿者:kana (210)
長編
2023/03/18
18:44
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「なに?死神って」
「オイオイ、さっそく復讐かよ」
「いやいやいや、さっき階段の下から・・・」そう言って階段へ駆け寄るボク。
そこには、今まさにバーガーのトレイを持って上がって来た女子高生の二人組がいた。
「キャッ!」・・・おっと、びっくりさせてしまった。
・・・死神のコスプレをした人間などどこにもいない。
呆然としているボクを見て数馬が言う。
「あのさ、おじいちゃんや先生、それに犬が死んだのは本当の話でさ、オレ自身はなぜそんなことが起こるのか理由はぜんぜんわからなかったんだけど、もしその話が本当なら・・・死神か・・・そんなのが寄って来てたのか・・・」
どうやら当の数馬には死神は見えていなかったらしい。
ボクは思った。
「これ、ドッキリとか遊んでる場合じゃなくて、けっこう深刻な問題なんじゃない?マジな話」
ボクたち3人はこの後どうすべきなのか途方にくれ、バーガーショップの窓から沈む夕日をただじっと眺めていた。
3人で話し合った結果、ネットにこの話を書き込むのは良い方法かもしれないという話になった。きっと誰かが解決策を教えてくれるに違いない。
一縷の望みを託して、SNSや、『奇々怪々』という怪談サイトにも投稿しておこうと思う。
読者の皆さん、なにか解決方法があればよろしくお願いします。
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kamaです。このお話のつづきがありますので、この後、投稿させていただきます。お楽しみに。
ちなみにですが、このお話は「創作」ではあるのですが、元ネタは自分の体験を元にしています。
子供の頃に、ある事をすると動物たちがかならず死ぬという現象がおこり、悩んだことがあります。
それは大人になってからもおこり、たまたま偶然に当時付き合ってた彼女にそれをしてしまい、彼女は急な熱と吐き気、腹痛で倒れ、病院に担ぎ込まれる事態となりました。ボクは三日三晩看病して、幸いにも死ぬことはなかったのですが、それ以来トラウマとなって気を付けています。
その体験をベースにしたお話ですので、完全な創作・・・というわけでもないんですよ。
で、何をしたらそうなったか、は秘密にしておきます。
読者の皆さんもまだ死にたくはないでしょうから。