嘲笑するカラオケの女

最近はすっかりご無沙汰ですが仕事休みに、ひとりでカラオケに行き
ストレスを発散していました。
そのカラオケ店は、いわゆる大手チェーン店で駅前に数件ある入りやすい店でした。
その日通されたのは、2人用の小さな部屋です。
ふうーん・・・ちょっと微妙な空気の部屋だなと思ったのですが、
ひとりだし妥協しました。

今日は旦那も会議で遅いし、夕方まで歌っても１０００円で６時間は大丈夫です。
早速練習がてら歌い始めました。

３時間ほどたったころでしょうか、若い女の子の笑い声が響いて来ました。
隣の部屋うるさいな～ちょっとムッとしましたが、音量を上げるとさほどでは
ないので無視します。

５時間ほど経った頃、トイレに行くついでに両隣の部屋を確認したら
無人でした。
やっと帰ってくれた！これで心置きなく歌えるってものね。
私は気兼ねなく熱唱します。
するとまた女の子の笑い声が聞こえて来ました。

明らかに嘲笑する声で、かなり感じが悪いのです。
「ああ～カラオケあるある」
たぶん、こいつお化けだなと気が付いたので
これみよがしに大きな声で歌って圧倒してやりました。

笑い声はしていましたが、それをかき消してやるのが快感です。
６時間きっちり歌いきり、支払いの際にフロントに忠告しておきました。
「あの部屋、ちょっと女の子の笑い声が酷いから気を付けた方が
良いですよ」
フロントの人が一瞬で青ざめたのが面白かったのですが、
もうこのカラオケ店は止めておこうと思いました。