廃墟のラブホテル

私は以前勤めていた会社の近くに、国道沿いに廃墟となったラブホテルがありました。職場の同僚とある時に肝試しに行こうとなり、行きました。

夏のある夜の事です。私と同僚の2人は、リュックに懐中電灯と水を持って行きました。
近くのスーパーの駐車場に車を止めて、歩いて行きました。私と同僚の男性2人だけであったので、何か男だけの暑い盛り上がりな感じがしました。スマホで気になった箇所は画像に撮る様にしていきました。

廃墟のラブホテルへ着くと、中の入り口は受け付けフロントがあり、フロントのテーブルには紙が散乱していました。私と同僚は直ぐに懐中電灯をリュックから取り出し建物の中を歩き始めました。建物は5F建てとなっており、各Fともに、廃墟となった印象でした。

1Fは各ラブホテルの部屋に人の血、または絵の具の赤色のような色で、ここへは来るな。と壁に書いてありました。2Fは人の骨が散乱した部屋があり、気味悪く感じました。
3Fは各部屋に西洋の人形が飾ってあり、人形と目線を合わせると何か鳥肌が立つ感じがしました。4Fは特に何か印象に残る事はなかったです。
5Fはある部屋に白骨化した遺体がベッドの上に置いてありました。

私は早くこの廃墟から出たくなりました。同僚に出ようよ。というと、同僚も嫌な感じがしたのか、２人して早足で出入口へ行きました。近くのスーパーへ止めておいた車の中で先程撮った画像を見ると、何枚も知らない人の人影や顔が映っていました。

後日神社の神主さんへお祓いをしに行きました。神主さんからもいたずらで、そういう所へは行かない様にと説教をされました。神主さん曰く、私達が行った廃墟のラブホテルは以前あったのは、墓地であったそうです。