「確かノテさんから犬の霊に祟られているから祓ってくれと依頼されたものの、お断りされたとか?」
「いぇ、断ったわけではないんです。そのような儀式を行うには
本部の許可を得て、少し大掛かりな準備も必要ですので、すぐには
執り行えないんです。ですから少し準備期間をいただいて・・・」
「そうしている間に、ノテさんが殺されてしまった。だから・・・」
「えぇ、まぁ簡単に言うとそういう事になります。」
「ご住職、何か他にもありそうですね。ご迷惑はおかけしません。
お聞かせ願えませんか?」
「・・・実は・・・ノテさん、そのあとすぐ、自分からお祓いを断ってこられたんです」
「そうなんですか?」
「なんでも、他に頼りになる所を見つけたとかで、そっちに頼むと・・・
ですから、他の宗派さんに乗り換えるとなりますと、こちらとしても裏切られた
気持ちもありますし、あぁそうですか、あとは知りませんよと、
ちょっと突き放すような感じにもなりまして・・・でも、結果として
このようなムゴイことになりましてね、あぁ、突き放すべきじゃなかったなと。
自分の内面の未熟さに恥じ入りまして、こうして時々ここを訪れて
お経を唱えさせて頂いているんです」
「なるほど。ということは、ご住職はノテさんが頼ったという
他の宗派をご存じで?」
「いえ・・・そこまでは聞いておりませんが、ただ・・・」
「ただ?」
「山一つ越えた向こうに、最近宗教施設のようなものが出来たと聞きまして
そこが怪しいかなと・・・まぁこれも憶測でしかないんですが、
この土地を離れたこともないノテさんが、そんなにいろいろな宗派に頼れるとも
考えられませんし」
「わかりました。その施設の事はまた追々調査しましょう」
「ところで朽屋さんは、この後どうされるおつもりで?」
「私、ここに泊まってみようかと思っています。ここは宿と聞いていますから、
野宿するよりかはマシかと思いまして。一応キャンプ道具はもってきてるんですけどね」
「はぁ~、度胸がすわっておられるというかなんというか、
見た目はかわいらしいお嬢さんなのに、こんな人死にが出たところにお泊りになる?」
























kamaです。
こちらのお話を読む前に、私の投稿した「狩り宿の男」と「狩りの真実」をお読みになられると、前日譚としてより作品が楽しく読めると思います。
よろしくお願いします。
kamaです。
主人公の朽屋瑠子の声は、にじさんじのVtuber、レイン・パターソンさんの声をイメージしながら書きました。
前日譚とどちらも読ませていただきました!
とても読んでいて夢中になれる文章で素敵でした…..!
描写が細かくて、情景がわかりやすく脳裏に浮かんできて読みやすかったです!
続きも楽しみにしてます、!
↑kamaです。たくさん読んでいただいてありがとうございます。感謝!!
次回の予定は来年ですか?
↑kamaです。
次回作は来年になりそうですね。
他にも投稿しておきたい作品がたくさんありますので、次回のクッチャルコはお正月休みにじっくり書きたいと思います。
そう言えば確か以前に猪にまつわる話を投稿されましたが「殺生石」の周りで猪の死骸が発見したみたいだな。
↑なんだか意味深ですね。
おちゃらけて始まったから笑える話かなと思ったら
途中「スゴイ!お姉ちゃんもスゴイ!人間ってスゴイんだね!人間大好き!!」って子犬のセリフで
(´;ω;`)ブワッ ってなった。
↑kamaです。ありがとうございます。犬好きな人にはかわいそうなシーンもあり、申し訳ないです。
kamaです。
19ページ目にあった
「実は朽屋が寝てしまったあとにリーダーがあれこれいじりまわして遊んでいたらしい。」
という文章は、リーダーが朽屋の体をいじってるようにも読めてセンシティブでしたので、
「実は朽屋が眠っている間にリーダーがこのライフルをいじりまわして遊んでいたらしい。」
に変更させていただきました。
投稿後にも変更できるのが奇々怪々さんのいいところですね。
一昔前のSSをみたいで読みやすくて面白いです。クッチャルコはそのうち「キミたち〜!」とか言い始めるんですか?w
↑kamaです。どこかでいれますかw
獣医の犬の話しとか犬系多いですね
犬飼ってるんですか?
↑kamaです。
今は飼ってませんが犬も猫も鳥もハムスターも飼ってたことがあります。
普通におもしろい
内容もしっかりしてる