近所に住んでいるおばあさんではない…?
投稿者:音松 (11)
それから30分程が経ち、主人が仕事から帰宅。
さっきあった出来事を全て話した。
主人に、「帰ってきた時は多分誰も居なかったよ。本当に近所に住んでいるお年寄り夫婦のおばあさんだった?」と言われた。
そう言われると自信がなくなり、「気のせいか」と思い私は気にすることを辞めた。
夜の9時過ぎ、我が家のインターホンが鳴った。
モニターを見るとさっきのおばあさんだ。
今度は主人に対応してもらうことに。
主人「はい」
おばあさん「ここのお宅は小林さんですか?」
主人「いいえ、違います」
おばあさん「小林さんのお宅ではないんですか?」
主人「違います。ここは鈴木です」
おばあさん「鈴木さん?」
主人「はい。もしかしてさっきも我が家のインターホンを押しましたか?」
おばあさん「初めて押しました。さっきこの辺に来たので」
主人「そうでしたか。失礼しました」
おばあさん「ここは小林さんのお宅ではないんですね」
主人「そうです」
おばあさんは納得をしたのか、その場から立ち去って行った。
その後、主人と「もしかして近所に住んでいるお年寄り夫婦のおばあさん、認知症なのかな?」という話をした。
70代、80代の夫婦なら認知症の可能性もなくはない。
そして主人が、「あのおばあさん、絶対近所に住んでいるお年寄り夫婦のおばあさんだよね?」と驚いた顔で言ってきた。
やっぱり私の見間違い・勘違いではなかったようだ。
夜の11時、再び我が家のインターホンが鳴った。
モニターを見るとまたあのおばあさんだった。
今回も主人に対応を頼み、さっきとは違う会話をお願いした。
主人「はい」
おばあさん「小林さんのお宅ですか?」
主人「違います。この家は鈴木です」
おばあさん「あれ、ごめんなさいね」
主人「いえ。おばあさん、数時間前にもウチに訪ねてきましたよ」
おばあさん「さっき来たので初めてですよ。年寄りでもさすがに同じ家に何度も伺わないですよ」
主人「小林さんのお宅になんの用があるんですか?」
おばあさん「用っていう用はないんだけど、赤ちゃんが生まれたっていうから顔を見にさ」
主人「そうなんですね。でも、もう夜の11時ですよ」
おばあさん「赤ちゃん寝ちゃっているのかな?早く見に行かないとね」
主人「こんな時間にフラフラしていたら危ないですよ。この辺は街灯も少ないですし」
おばあさん「そうですね。今から急いで向かいます。失礼しました」
ドッペルゲンガー・・・?
ためはち