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呪い・祟り

件の首さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

幽霊屋敷の祟り
短編 2022/10/12 23:49 3,142view
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 クラスで仲の良いわたしたち4人は、幽霊屋敷と呼ばれる廃屋に動画を撮りに来た。
 そこは住宅地から少し離れた畑の中にある古い大きな農家で、中学では様々な噂があった。

 廃屋内はすっかり埃に覆われていた。
 軋む廊下を進み、1つづつ部屋を見ていく。
「誰も、いないよね……」
 気弱そうにAが呟く。
 埃の上に、足跡がはっきり残る。

 そして。

 その部屋だけ、畳が外されていた。
 床板には僅かに黒いシミがあった。
「ひっ!?」
 声を上げたのはBだった。

 足元には、異常な数のハエの死体が散らばっていた。
「この量、おかしい」
 Cがカメラを下ろして言う。
「撮ったよ、帰ろう?」
「待って、隅々まで撮って」
 更に10分ほど撮影をしてから、私たちは逃げるようにして帰った。

 明けた月曜日、撮影係をしていたCは学校を休んだ。
 翌日も、その翌日も出席しなかった。
 結局わたしたちは金曜日の夕方、お見舞いに行く事にした。
 Cのお母さんは、わたしたちを笑顔で出迎え、2階のCの部屋へ通してくれた。
 布団をかぶって横たわっていたCは、わたしたちに気付いて顔を出した。
「ひっ!」

 Bが声を上げた。
 Cの顔は腫れ上がり、髪はかなりの量が抜け、地肌はひっかき傷だらけで、今も血が滲んでいた。
「お、お見舞いに」
 わたしが言おうとする。
「……なんであんたたち、何ともないの」
 私たちは何も言えない。
「A、あんたが話を持って来たんだよね。Bが動画撮ろうって言い出した」
 わたしを睨む。
「それであんたは、一番先に逃げたよね」
「――ああ、あなたたちだったの」
 背後から声がした。
「うちの子を、こんな事に巻き込んだのは」
 Cのお母さんの顔は、見た事もない恐ろしい表情を浮かべていた。
 わたしたちはCのお母さんを突き飛ばし、逃げ帰った。

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コメント(2)
  • 即ブロックですね

    2022/10/13/16:49
  • 素直に誤りましょう。

    2022/10/13/20:50

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