子供たちの怪談集
投稿者:四川獅門 (33)
短編
2021/02/19
16:16
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「2階の窓の外に浮いてた子は誰?どうやって仕掛けたの?」
もちろんそんな仕掛けはしていない。
四、サッカーボール
1999年 静岡県 某所
谷内さんが小学3年生だった頃の話。
その日彼は公園で友達とサッカーをしていた。
すると誰かが蹴ったボールが公園の敷地から出てしまった。
そこへ丁度よく同い年くらいの男の子が通りかかった。
「おーい!そこのボール取ってー!」
谷内さんが男の子に向かってそう言うと、男の子はボールを拾い上げてどこかに走り去ってしまった。
「ちょっと待て!ボール返せー!」
友達5、6人で追いかけると男の子が街の角を曲がるのが見えた。
追いかけて角を曲がった谷内さんはその光景に凍りついた。
そこに男の子の姿は無く、電柱の根元には花束や飲み物がびっしり置いてあった。その中に、谷内さんのボールも置かれていた。
彼はボールを置いて帰った。
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残穢の竹内結子の語り口を思い出しました。