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心霊

八尺マンさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

深夜に話した友達
短編 2022/07/24 17:20 6,548view
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数年前の話
俺、友達のAとルームシェアしていて、マンションに住んでいたんだ
Aは在宅ワークで生計を立てていて、俺は普通の会社員

家事はほとんどAがやってくれて、稼ぎの多い俺が多めに家賃を払っていた

ある日、残業で帰るのが遅くなって、23時くらいに帰ってきたんだ

中は真っ暗で、Aはもう寝てるのかって思ったら、リビングに人影があって、椅子に座ってる

「なんだ。起きてたのか。なんで電気付けてないんだ?」

って聞いたら、

「この方が落ち着くんだ。たまにやるんだよ」

って返ってきた

Aは中学時代からの友達だが、昔から一人で瞑想みたいなことをする奴だから、特になんとも思わなかった
俺はおやすみといって自分の部屋に行って、すぐに寝た

朝起きると、Aは出かけていた
スマホを見ると、ラインでメッセージが来ていた

今日の夜から明後日まで遊びに行ってきます

晩飯は冷蔵庫にあります
と書いてあった

冷蔵庫を見ると、チャーハンがあった

なんだ 晩飯を用意していてくれたのか
それならあの場で言ってくれたらよかったのに

メッセージが送られた時間を見たら、19時くらいだった
仕事忙しくて、見る暇がなかった
その場で気付いて、晩飯いらないって言えばよかったかな

でも、あいつ、結局、家にいたよな
途中で予定変わったのか

と思いながら、そのチャーハンを食いながらのんびりしていた

昼過ぎ
あいつからメッセージが来た

「よう。今、琵琶湖まで来ているんだ」
琵琶湖のほとりらしい写真が一緒に添えられてきた

俺は
「結局、旅行に行くことにしてたんだな。あの後にすぐに出たのか?」
と返した

すると
「あの後? 俺は19時くらいにはマンション出てたぞ?」
と返ってきた

「いや、深夜に俺帰って、リビングで話したじゃないか。部屋、真っ暗にしてさ。別にお前の奇行は今に始まったことじゃないから、誤魔化さなくていいぞ」
って返したら、返信が途絶えてしまった

ヤバい。
なんか怒らせてしまったかなと思っていたら。

電話がかかってきた
Aだった

「今すぐ帰る。それまで家を出るな」
一瞬、Aの声とわからないくらい怖い声をしていた

俺は何がなんだかわからずにいると

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