「ああ。急にごめんな。C君から連絡先聞いてたさ。ちょっとかけてみたんだ」
C君は小学生の頃からの付き合いで、彼とはたまに今でも飲んだりしている
「でさ、今度、小学校の頃のみんなを集めて同窓会を開こうと思うんだ。今のところ、来月の月末の日曜を考えているんだけど、
どうだ?」
「同窓会!!?」
俺は今度こそ心の底からびっくりした
B君が同窓会を主催したって話を創作したら、そのB君から同窓会に誘われた
どんな偶然だ
俺は頭が真っ白になった
「おーい。どうした? 電波悪いのか? おーい」
B君が呼んでいる
俺は慌てて返事をした
「ああ。ごめん。えーと。今のところ、大丈夫だよ」
「おお。そうか。じゃあ、あとで詳細送るよ。いや、久しぶりにみんなに会いたくなってさ。いっちょやるかって話になったんだ。結構集まってるんだ。絶対楽しい会になるぜ。楽しみにしてくれよ。じゃあ、また後でな」
B君が電話を切ろうとしたので、俺は慌てて質問をした
「あ・・・。ちょっと! ちょっと聞きたいんだけど、A君はどうなんだ? 彼も来るのか?」
A君は俺が創造した架空の人物だ
え? 誰だよ? A君って
という返事が当然返ってくると思っていたんだが・・・
「あー。それがA君だけ連絡先がわからないんだよ。でも、どうにかあいつにも参加してもらいたいから頑張っているんだけどな。まあ、もうちょっと待ってくれ。もう少し頑張ってみるからさ」
そう言って電話が切れた
俺はその場で動けなくなった
A君が実在している?
どうなっているんだ?
B君が冗談で俺の話に合わせた?
いや、今の返事はそういったカンジではなかった
普通にA君は存在している
そして、そのA君は俺が五十物語で話した通りの人物だろう
いったい何が起きているのだろう
























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