お金が足りない！

私は驚いた。

一体どこにあったのだろう。

「予備釣銭の中に２０００円多く入っていた」

上山さんの言葉に私は疑問に思った。

予備釣銭の中もちゃんと数えたからだ。

布田さんも一緒に数えてくれた。

２人で数えても２０００円の誤差は予備釣銭からは出なかった。

じゃあ一体いつ予備釣銭に２０００円移動したというのだ？

布田さんも「ありえない、あれだけ数えたのに・・・」と呟いていた。

以下は後日談である。

店長が急にアルコール依存症になってしまった。

休みの日も昼間からお酒を浴びるように飲んでいるようだ。

店長に用があって電話をしたバイトが酔っ払った店長の声を聞いて驚いたそうだ。

上山さんは手を怪我してしまった。

子供を抱えていた時に、子供が暴れて落としそうになった時に手を痛めたらしい。

私はその話を聞いて、もしかしたら２０００円の誤差はあの２人の仕業ではなかろうかと疑った。

その罰が下ったのかもしれない。

ここまであからさまに罰が下るのも不思議だが、あまりにもタイムリーすぎてそう思ってしまった。

あの２人がどんな意図があってそういうことをしたのかは分からない。

些細なミスを隠すために私に擦り付けたのだろうか？

まぁ、あの２人が痛い目に遭ったのでもう忘れてしまおう。