皆様は、物件にまつわる怖い話と聞くと、どのようなお話を思い浮かべるでしょうか。
おそらく、多くの方が最初に連想するのは、人が亡くなったことのある、いわゆる「事故物件」ではないかと思います。
しかし、今回お話しするのは、そういった物件のお話ではありません。
ある家族が、新築の分譲住宅を購入したことから始まるお話です。
その家では、特に幽霊が出るわけでも、奇妙な現象が起こるわけでもありませんでした。
それなのに……。
引っ越しをしてからというもの、家族には次々と不幸が降りかかり、やがて一家はバラバラになってしまったのです。
今回のお話は、私の友人の息子さんである、佑馬さんから聞かせてもらったものになります。
ただし、実際に体験されたのは佑馬さんではありません。
当時、佑馬さんとお付き合いをされていた、Bさんという女性のご家族に起きた出来事です。
佑馬さんは、Bさんの家族について、こんなことを話していました。
「彼女の家族は……呪われているんです」
一体、何があったのでしょうか。
詳しくお話を聞かせてもらったところ、次のような内容でした。
Bさんの家族は、お父さん、お母さん、長女のAさん、次女のBさん、そして三女のCさんという、五人家族でした。
お父さんは、大手と呼ばれるほどではないものの、地元ではよく知られたスーパーマーケットに勤めていました。
立地が良かったこともあり、お店はかなり繁盛していたそうです。
お父さんは、その店舗の店長を任されていました。
お給料も比較的良かったようで、家族五人で暮らしていくには、十分な収入があったといいます。
それまで住んでいたのは、決して狭くはないアパートでした。
特に不自由もなく、家族五人で暮らしていたそうです。
ところが、Bさんが高校一年生になった頃、お父さんが一念発起します。
家族のために、思い切って新築の分譲住宅を購入することを決意したのです。
そして、家族は新しい家へと引っ越しました。
念願のマイホーム。
これから始まる新しい生活に、家族の期待も膨らんでいたことでしょう。
しかし……。
そんな一家に悲劇が訪れるまで、そう長い時間はかかりませんでした。
引っ越しから、わずか半年後のことです。
最初に異変が起きたのは、お父さんでした。
























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