身体の代行…?酔っ払いの不思議な現象
投稿者:希子 (19)
大昔の話ですが、大学時代の先輩に、お酒を飲むと人格の変わってしまう人がいました。ゼミ会メンバーで飲みに行き、二次会へ行くかどうか皆で話し合っていたら、その中にF先輩がいないのに気が付きました。探すと、道端の暗がりで正座しているのです。
「Fさん、大丈夫ですか?」そう私が尋ねると、
「すまんね、身体がもう限界みたいだ。私らはこれで失敬するよ」と言って、Fさんは立ち上がりました。私は単に、F先輩がひどく酔っ払ってしまったのだと思い、同じ方向の帰り道なので送って行くことにしました。
そうして二人で歩き始めると、意外にもF先輩の足取りはしっかりしています。道すがら、Fさんは妙な口調で話しかけてきました。
「こいつもね、酒に弱いって自覚しているくせに、飲むのがやめられないんだから。私がいなければ、今頃そのへんのどぶに落ち込んで、息絶えてしまっているよ」
「あの、先輩?」
「君もね、こんな弱っちい奴の下で研究なんてやめときなさい」
顔を真っ赤にして、見かけは酔っ払いそのものなのに、まるで別の人がF先輩の中に入り込み、操っているように思えました。
次に大学でF先輩に会った時、先日は大丈夫でした?と聞くと、まるでさっぱり憶えていない様子です。これも酔っぱらってしまった故と思えなくもないのですが、その後の数年間で、似たようなケースを何度か繰り返しました。そしてその都度、F先輩はしゃきっとしたお爺さんのような口調で話すのです。
酔っ払って意識を飛ばしてしまったF先輩に、どなたか守護霊さんが入り込み、身体の代行運転をして家に送り届けているような、不思議な現象でした。
憑依なのか多重人格なのか
どちらにしても不気味ですね