やがて時が過ぎ、妹である次女も生まれました。
長女は、息子のことは忘れず、相変わらず毎日クマと一緒に寝て、時にはお話をしています。
「お兄ちゃんが生きていて元気だったら、一緒に5歳になれたのにね。そしたら、お誕生日のケーキも食べられるし、一緒に幼稚園に行ったり、鬼ごっこしたり、いっぱい遊べたね」
もしかしたら、娘のそんな想いが息子に通じたのかもしれません。
長女のお誕生日に現れたこの謎の光は、紛れもなく息子だと思います。
長女と一緒に、家族に5歳のお誕生日を祝って欲しかったのでしょうか。
一緒にケーキの上のろうそくを吹き消したかったのでしょうか。
ハッピーバースデーの歌は、息子の耳に届いたでしょうか。
動画を見返していた私は、思わず涙が溢れてきて、
隣で寝ていた長女を抱きしめました。
何度も何度も見返しては、もう二度と、この腕に抱きしめられない息子のことを想いました。
火の玉になって、みんなに会いに来てくれてありがとう。
5歳のお誕生日、おめでとう。
ずっと、ずっと、大好きだよ。
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いい話で泣けた。
息子さん、きっと忘れないで欲しくて出来ちゃったんだろうなぁ。。
でも最後の一文にあるように、祝ってもらえて嬉しいんじゃないかな、と。
きっとこれからも投稿者様のおそばで見守っていますよ!、