ある田舎へ移住。私たちを迎えた恐怖の風習
投稿者:ドロケイ (15)
私たちは以前は東京都内に住んでいた普通の家族です。家族構成は、30代夫婦に3歳の息子の三人家族。
田舎暮らしに憧れていた私たちはある時期、東北のとある村に家族揃って移住することになりました。
自治体のシステムで、空き家をリノベーションした1軒家に破格の家賃で住むことができて、子供がいるということで補助金が出たりと、子育てにも適した場所だと思いました。
この村はかなり山奥に入ったところにあり、もちろん交通機関は車のみ。住んでいる住民も高齢化した過疎地であり、若い家族が都会から来た!ということで何かとありがたがられる機会が多かったです。
しかし、住み始めて思ったことは他の住民とは特に交流みたいなものはないんだな、ということです。
畑で作ったものを近所にお裾分けしたり、庭でみんなでバーベキューといったイベントができたらいいなと密かに思っていたので残念でした。
もちろん、ここに移住するまでに下見に来たり、町長さんと面談したりしたので、人が住んでいることは知っています。しかも、小さい子供がいる世帯も何件かあるはずなのに、全くと言っていいほど子供すら見かけないのです。
私たちは、普段2人とも在宅勤務で、日中はお互いパソコンと睨めっこをしながら、息子の相手をしている状態なのですが、ある日家に1人の高齢の女性が訪ねてきました。
村の風習のお祭りで、この村の最年少の子供の髪の毛と血液が必要だと・・・。一瞬、何がなんだかわかりませんでした。
この村で、毎年神様に捧げる儀式があるというのです。
必死で断りました。だから、おそらくここに住んでいた子供のいる家族は去っていったんだと思います。
もちろん、この村から私たちも逃げました。
未だにそういう風習があるのが怖い。