僕が中学2年生の夏休みに友達5人で廃墟に肝試しに行った時の話であった。その廃墟はかってラブホで幽霊が出るという噂があった。僕たちは廃墟で屋上まで言ったが何もなかった。僕の友達のBさんは
「ちょっと怖い話でもするか」
と自作の怪談話を始める。
神奈川県にある私立の名門中学校で一年生の男子生徒が何者かに殺害されるという未解決の殺人事件があった。その未解決事件に目を付けたオカルト番組のプロデューサーはスタッフと、高名な霊能力者の婆さんを連れて、私立の名門中学校。霊能力者の婆さんは霊視を開始した。霊能力者は泡を吹いて倒れてしまった。仕方なく、ロケバスで退散。霊能力者の婆さんはタバコふかしながらスタッフたちに
「一年生の生徒を殺害した犯人はクラスメート全員やで」
「は?お前ボケとんのとちゃう?」
プロデューサーとADたちは唖然とした。霊能力者は冷静な口調で
「クラスメート全員で被害者を殺害したんや。はっきり言って、あの名門中学校にいた生徒たちの前でそんなこと言えへん。もし、あの場で真相を語ったら・・・」
と言いかけた時、何者かが霊能力者の喉をナイフで斬る。喉から血があふれ出した。
「無能ババァが!変なことほざきやがって!おい!このババァの死体を川に放り込んどけ!川でドンブラコしているババァの死体はカメラで撮影しとけよ!視聴率稼ぎのネタになるからよ!」
とプロデューサーがADたちに伝える。そして、ロケバスは河川敷に留まり、プロデューサーたちは霊能力者の死体を川に放り投げた。そして、プロデューサーの指示通り、スタッフはカメラを回し始める。
Bさんの怪談を聞き終えた僕たちは階段を降りるとき、友達のAさんと会話した。
「何もなかったね」
「うん」
「幽霊いなかったな」
「うん」
「こんなことなら、廃墟じゃなくてソープランド行くべきやった」
「うん」
「お前ら何話しとるん?」
え?と僕は驚いた。Aさんは僕の前列にいた。真っ青な顔をして、僕の隣にいるAさんらしき人物に聞く。
「おたく、もしかしてAさんじゃないんかい?」
「うん」
僕は隣のAさんらしき何者かにいきなり首をへし折られ死んだ。
終わり























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