虚構の神々と禁断の真実
投稿者:kwaidan (13)
これは、ある宗教研究者の極秘特別講義(有料)を受講した友人から聞いた話だ。
彼は長年、宗教や哲学の研究に没頭し、特に東洋の宗教哲学に詳しかった。しかし、次第に彼の関心は聖書とその周辺に移り、やがてその内容について講義を始めることになった。
彼は、この講義に参加する者たちが一切の予備知識を持たないことを前提に、非常に基礎的な内容から教え始めることにしたという。
講義が始まると、彼はまず「虚構であるすべての宗教」という衝撃的なテーマを提示した。
彼によると、多くの人々は宗教に対する無批判な姿勢を持ち、自ら調べることをせず、牧師や神父の言葉をそのまま信じてしまうという。
しかし、彼が語るところでは、これらの宗教指導者たちですら、聖書の真意を理解しているわけではない。彼は、自分でしっかりと調べることで、一般的に教会で教えられてきたこととは異なる事実に気づけるのだと主張した。
特に彼が厳しく批判したのは、プロテスタントやカトリックといったキリスト教の信者たちであった。
彼らは牧師や神父の言葉を盲信し、独自の研究や探求を怠るがゆえに、宗教的に未成熟な状態にあると彼は断言した。
さらに、彼はローマ・カトリック教会が発見された死海文書を隠蔽し、原始キリスト教の教えを歪めて権力を維持してきたと非難した。
この講義の中で彼は、聖書を読む際に必要な「オーソドックスな見解」と称し、聖書の内容についても触れていった。
彼は特にモーセ五書に注目し、その信頼性を疑問視した。
モーセ五書は、イスラエル民族がバビロン捕囚から解放された後に編纂されたものであり、その内容は古代シュメールやバビロニアの神話を基にしているという。
彼は、宗教とは人々を支配するための手段であり、その根底には権力者たちの利益があると主張した。
彼の講義は続き、『旧約聖書』の他の書についても解説を進めていった。
彼は聖書に登場する唯一絶対の神を「非常に嫉妬深い神」とし、その神が他の神々を崇拝することを許さなかったため、ソロモンの死後、イスラエル王国が南北に分裂したと語った。
彼の言葉には冷徹な洞察が感じられたが、その背後には、宗教に対する根深い不信感が滲み出ていた。
聴衆の中には彼の講義を熱心に聞き入る者もいたが、一方で、その内容に恐れや戸惑いを覚える者も少なくなかったという。
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