恐怖の13階段
投稿者:こはる (15)
千葉県に住む友人から聞いた地元に伝わる都市伝説です。
ある公園には13階段と呼ばれる滑り台があるそうです。見た目は普通のどこにでもある滑り台なのですが、通常12段しかない階段が13段に増えているという不可解な現象が稀に起きるというのです。
ある日、そんな13階段の噂を聞いて好奇心を持ったA子ちゃんは学校からの帰り道にその公園に立ち寄ったそうです。
その公園は人気の少ない路地にあり、A子ちゃんが行ったその日も遊んでいる人は一人もいませんでした。
A子ちゃんは早速噂の滑り台を見つけ声を出して段数を数えてみました。
何度も数えましたが結果は12段。A子ちゃんはがっかりして帰ろうとしましたが最後に1回だけ滑っていくことにしました。
「1、2、3」今度も段数を声に出して数えながら登りました。「10、11、12」12まで数えた時A子ちゃんは目の前にもう1段階段が続いていることに気が付きました。
驚いて引き返そうとしましたが下を見るとそれまであったはずの階段が全て消えています。
残っているのはA子ちゃんが立っている12段目と目の前にある13段目だけです。怖くなったA子ちゃんは助けてと叫びましたが誰も来てくれません。
やがて夜になりました。A子ちゃんは勇気を出して13段目に足を起き、滑り台を滑りました。するとA子ちゃんの体はスッと消えてしまったそうです。
今でもこの滑り台は千葉県のどこかの公園にあって、夜になると段数を数える女の子の声が聞こえるそうです。
途中で消えるというのは、予想外で面白かったです。
異世界にひきこまれたのか?