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ヒトコワ

pamsさんによるヒトコワにまつわる怖い話の投稿です

3人の掃除のおばさん
短編 2022/04/17 20:33 2,006view
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人間が怖いという話です。

夏に祖父が入院しました。

病院へ初めてお見舞いに行くと、掃除のおばさんが祖父のベッドのカーテンを開けているところでした。

なぜ掃除の人が患者のカーテンを開けるのか不可解に思い、声をかけずじっと見ていました。

すると視線に気づいたその人は慌てた様子でバケツともモップを手に取り足早に去って行ったのです。

病院内でその掃除のおばさんは意地が悪いことで有名らしく、噂は私の耳にも入っていました。

翌日も行くと真夏にも関わらず窓のカーテンが開けられ、一番窓側だった祖父のベットのカーテンも開けられ直射日光が当たっていました。

高齢の祖父は動けずうまく喋ることもできません。

すぐに看護師に言うと「朝は目覚めのためにカーテンを開けるがその後は半分閉めました。

患者さんのカーテンを開けっぱなしにするということはありません」と言うので、ピンと来ました。

その後祖父は熱中症を発症してしまい、脇やおでこ、鼠径部をアイスノンで冷やし大変な事態になりました。

祖父が寝ている間、ずっとベッドのカーテンを閉めてイスに座っていると、影が見えゆっくりとこちらにやってきます。

そしてカーテンを開けた瞬間私と目が合いました。

やはりこの人の仕業なのかと思い、「どうされました?昨日もいましたね?」と大きな声で言うととても驚いた様子で何かモゴモゴ言いながら去っていくので足音を立てず後を追いました。

するとトイレのちょうど裏側にあたるモップの洗い場で掃除の婦人たち3人が集まって、「〇号室のじいさんまだ生きとる」「〇号室の人はもう少しじゃ」などと話しているのです。

3人が私に気付きパッと話しをやめました。

私はあの時の3人の目が人とは思えないほど、恐ろしいものに見えたのです。

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関連タグ: #トイレ#声#夏#病院
コメント(1)
  • 警察に通報するか、その病院を訴えるべきですね。

    2022/04/23/12:29

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