去年の冬、職場の先輩・同僚と一緒にウインターキャンプに行きました。場所は先輩の叔父さんの土地だという山です。叔父さんは随分前に亡くなっていて、今は手付かずの状態。山に着いた途端先輩も「想像以上に荒れてる」と言った程です。
川岸は砂利なのでどうにかテントをはれました。焚き火をして食事を終え、夜になり話に夢中になっていると先輩がパッと目を見開き向かいの川岸を見ています。同僚と私も思わずその方向を見ました。すると人の形をした黒い物体がぼんやりと見えます。夜で暗いところに焚き火とランタンの明かりしかないのでハッキリと見えず3人で不気味に思っていました。
その後気にしないようにしていましたが、ついに先輩が「やっぱり気になる!誰かが勝手にこの山に入ってるのかもしれないからちょっと見てくる」と言って小さな橋を渡って人形が見えた辺りまで行ってしまいました。
同僚と心配しているとしばらくして足音が近付いてきたので先輩が戻って来たのだと思いました。でもこちらに来ません。足音は遠くなったり近付いてきたりします。何故こちらに来ないんだろうと思い同僚が「先輩どうしたんですか?こっちですよ!」と大きな声を出しました。
すると、それまでの足音が消えました。声に驚いてどこかへ落ちたりしたんじゃないかと思い、探しに行こうとした時先輩の声で「誰もいなかったわー」と言いながら反対側から戻って来たのです。
驚いた私達は今まで聞こえてきた足音のことを言うと驚いた様子で「なに!?誰それ!?怖い!!」と大騒ぎ。この一件で真夜中でしたがテントをたたみ、荷物をまとめて帰宅しました。あの足音の正体は未だにわかりません。
帰ったのですね(笑)
川岸にテント張る方が怖ェよ、、、