真っ赤な目の女
投稿者:madcat (3)
短編
2022/03/22
20:49
1,450view
私は所謂、霊感と呼ばれるものがあり、
金縛りは勿論、幽霊を見る事も多々あります。
これは千葉県某市にあるビジネスホテルで、実際に起こった出来事です。
部屋に入る前から、薄気味悪い雰囲気を感じてはいたものの、
その時の私はそれを無視して部屋に入りました。
シャワーも浴び、寝たまでは良かったのですが…
深夜に目が覚めた私は、案の定金縛りにあっていました。
またか…と思っていましたが、どうも今回は様子がおかしい。
ベッドの右側に誰かがいる…
しかし、視点をそちらに向けても誰もいません。
けれども、確実に誰かがいる!
…そう思った瞬間でした。
ベッドの右側下から細く真っ白な手が、
ゆっくりと私の方へ伸びて来ました。
これはヤバい!
そう思うも身体は全く動きません。
その間にも、
ベッドの下からは徐々に女性の頭までもが見え始めてきています。
女性の頭から顔面にかけては、
血でベットりと濡れていました。
私は何故か目を逸らすことが出来ずに、
その女性と目があってしまいました。
その時の女性の目は今でも忘れません。
血が目に入っていたのか分かりませんが、
真っ赤な目をして、私を睨んでいたのです。
その女性は私の右腕を物凄い力で掴み、握ってきました。
そこからの記憶はありません。
意識を回復した時には、女性の姿はありませんでした。
しかし、腕に残る手の形の痣は、
確かにあり、あれは幻覚ではなかったと証明していました。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。