呪いは実在する
投稿者:with (43)
俺は今猛烈に後悔している。
それは三つあって、一つは小学生の頃の事件。
俺のクラスにはF子という女子がいた。
肩までかかる艶のないボサボサの髪、ニキビを潰して荒れている肌、乳歯の生え変わりで鍵盤のような口。
何というか全部が生理的に受けつかない不衛生な見た目と、肉厚の瞼から覗かせる視線が不気味で、俺もF子からは一線を引いていた。
ある日、黒板にF子と俺の名前を入れた相合い傘がチョークで書かれているのを友達のAから聞いてゾワッとした。
Aが登校した時には既に相合い傘は書かれていたらしく、それを見て教室の後ろでコソコソ話していた女子グループに話を聞いたらしい。
何でも、朝早く登校した女子グループの一人が教室に誰かいる気配がしたので隠れてドア越しに教室を覗いていみると、にやけた表情でF子
が相合い傘を書いていたらしい。
そして、片方にはF子の名前を。
もう片方に俺の名前を書いたところで、歯を剥き出しにした状態で低く笑いながら肩を揺らしていたそうだ。
Aが何で消さずにそのままにしているのか聞いてみれば、その女子は「なんかF子に恨まれそうで怖い」と話したので、Aがその場で相合い傘を消したらしい。
俺は、俺の知らないところでF子に狙われていた事に驚きもあったが、正直それ以上に気持ち悪さが上回って鳥肌が立った。
それから女子グループを発信源にクラス中に「相合い傘事件」の噂はあっという間に広まった。
そのせいで俺の存在も有名になり、居心地の悪さから俺は休み時間に、
「F子、おまえ人の名前勝手に書くなよ。気持ちわりーんだよ!」
と怒鳴り付けてしまった。
F子は席に着いたまま俯いて微動だにしなかったが、周囲の男子が悪乗りして、
「F子きめえ」
「くれーんだよ」
「ストーカーかよ」
とか、好き勝手野次を飛ばして嘲っていた。
その日からF子に対するクラスメートの当たりが変化した。
無視や陰口で終わっていたこれまでと違い、堂々と罵倒したりボールを当てられたり所持品に落書きされたりと、本格的にイジメが始まった。
俺はというと、事の発端がF子の行動にあるのは確かだけれど、俺が皆の前でF子に詰め寄った手前、ばつが悪く、見て見ぬふりをして横を通りすぎるだけだった。
そして、F子は自殺した。
イジメがエスカレートして半年ほど経過した冬休み直前のことだった。
3階の教室から飛び降りて、花壇を囲うブロック塀に頭を打ち付けて亡くなった。
この時も、野次馬の後頭部越しから俺はただただ眺めているだけだった。
ここまでが小学生の時の事件だ。
二つ目の事件は高校二年の秋頃に起きた。
女って怖いですな。
めちゃくちゃおもしろかった!!!
これはめちゃくちゃ怖い 一番怖いのは人間の感情だというものがわかる
当たり屋やんけ!
女ってって言わないでよ。女だけどこんな逆恨みストーカー女と一緒にされたくないわ。