長崎のある廃病院
投稿者:あぶさん (13)
今はもう無くなったみたいですが、20年ほど前に長崎県のある場所に普通のどこにでもあるような病院がありました。
しかしその病院は、経営難で潰れてしまったそうです。
更にその病院は何年も取り壊されず、病院の中も、病室のベッドや管理室のカルテなど殆どが当時のまま残っていました。
いずれ地元でも夜中に声が聞こえてくるなどと噂になり、いつしか心霊スポットとなり地元の若者達が集まるようになりました。
ある日夜中の1時頃に若い男女5人組のグループが軽いノリからその病院を探索しようと廃病院に行ったそうです。
病院の近くに車を止め、中に入ろうとした時、運転をしていた男性が「気分が悪いから車で待ってる」と言いだし、結局4人で探索する事になりました。
時間が2時になりかけた頃、車の中で1人待っていた男性はエンジンをかけラジオを聴いていたそうです。
すると、いきなりそのラジオからノイズが聴こえてきて、運転手の男性は焦ってエンジンを切りました。
その頃、中に入った4人は一通り色々な場所を周り、最後に悪ふざけで管理室のカルテや診察室にあった注射器などを持って車に戻ってきました。
4人が車に乗り込み、運転手の男性は先程の話を4人に話しました。4人とも強がりながらも、どこか不安そうな表情を浮かべていました。
とにかく帰ろうという話になり男性はエンジンをかけました。
すると、、またしてもラジオからノイズが聞こえてきたのです。
そして次の瞬間「返してー」と女性の苦しそうな声がラジオから聞こえ、車の中に響き渡りました。
5人ともビックリして車を飛び出しました。
そして、1人の女性が「さっきのカルテと注射器じゃない?」と焦った声で言いました。
「これの事だ・・」と、どんどん皆の顔が青ざめていき、慌てて元の場所に戻しに行ったそうです。
その後は無事に帰れたそうですが、そんな噂が徐々に広がり数年後には廃病院は解体され無くなってしまったそうです。
ラジオから聞こえてきた声の女性はあの廃病院で亡くなった患者さんだったのかも知れません・・・
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