背が低い人
投稿者:ふう (3)
短編
2021/11/18
07:26
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結婚して、賃貸マンションに引っ越しして、
少しした頃に起こった話です。
冬の昼間だったと思います。
働きに出ていなかった私は、リビングを暖かくして床に敷いたラグの上でお昼寝しようと、
毛布をかけて横になってウトウトしていました。
リビングの扉の方に頭を向けて寝ていたのですが
突然、人の気配を感じたんです。
誰かいる?と振り返る気にもなれないくらい
扉から誰かが入って来て、私ほうへ、近寄ってきている、それがわかりました。
「え?え?え?怖い‥怖い‥」
「誰かいる、誰??なんで??」
立っている人の気配
怖すぎてか、カナシバリと言われるものなのか
体は動かすことができませんでした。
体が動いたとしても、誰かがそこにいるのかを、頭を動かして、目で確認することは、とてもできなかったと思います。
頭の上まで寄って来たのがわかりました。
背が低い人‥
まだまだジリジリと近寄って来ます
怖くて怖くて、心臓がバクバク
「このまま死ぬ??」
とも考えました。
どこまで近寄って来るのかというくらい
私の頭のところへ寄って来ています。
何をされるのかと恐怖がピークに達したのか
私はそのまま寝てしまったようでした。
どのくらい時間が経ったのかもわかりませんが
目が覚めたとき、その恐ろしい気配を感じることはありませんでしたが、
しばらく動く気にはなれず
そのまま目をつぶってじっとして過ごしました。
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