15年前の修学旅行で感じた「予知」
投稿者:マーズ (1)
私の中学の修学旅行は、京都でした。
男女4名でグループを作り、タクシーを貸し切って神社仏閣をめぐる。
そんなよくあるパターンだったんですが、私たちのグループはめぐる場所を最短距離でつないだプランを組んでいたので、とてもスムーズに移動できました。
「しっかりルートを考えてきてくれたんやなぁ。移動が楽だわ、ありがとう!」
タクシーの運転手さんもニコニコと私たちを褒めてくれて、恥ずかしいような嬉しいような顔をしながら笑ったことを覚えています。
それで、京都駅での集合までに時間が少しあまっちゃったんです。
すると、「そうやなぁ…じゃ、あそこ行こか」と、運転手さんが気を利かせて、予定になかったあるお寺へ連れて行ってくれました。
正直、神社とお寺の違いも分かっていなかった私は、それまでめぐった場所はまったく興味がわかなかったんです。
でも、そのお寺は門をくぐった時から、どこか居心地の良さを感じたんです。
大きなお堂を見上げながら、私は不思議な気持ちで見学をしました。
「なんだろう、このお寺、落ち着くなぁ。初めてお寺が好きって思えたかも」
最後に、心がどこか温かくなるようなお土産をもらい、修学旅行は終わりました。
15年後。
結婚した私は、夫の実家のある関西へ引っ越しました。
仏壇で手を合わせ、ふと、そこにあったお経が書かれた冊子を見たその時。
15年前の記憶が鮮やかに蘇りました。
あの時「居心地がいい」と感じたお寺は、なんと夫の実家の菩提寺でした。
「そうか、だからあんなに惹かれたんだ…」
強いご縁を感じ、15年前の答え合わせができた瞬間でした。
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