完ソロのキャンプ場での不思議体験
投稿者:せせり (5)
今年の3月にソロキャンプに行った時の話です。
私の利用したキャンプ場は山の中腹にあり、車がないと利用できない場所にありました。
とはいえ見晴らしが良いことから、比較的人気のあるキャンプ場で普段は平日でも賑わっています。
その日は3月の平日で、翌日は雨の予報ということもあり、泊まり客は私一人でした。
久しぶりの貸し切りキャンプ、いわゆる完ソロということもあり、気分が上がった私はいつも以上にお酒が進みました。
気分よく酔っ払い、夜10時を回る頃には起きていられず早めに寝ることにしました。
どのくらい眠ったのか、私はふと目を覚ました。
辺りはまだ真っ暗で、テントに雨が当たる音が響いています。
するとテントから少し離れた辺りから、小さな女の子のはしゃぐような声が聞こえてきました。
同時にその子に答えるように母親らしい女性が話している声も聞こえました。
完全に目が覚めた私は、その状況がおかしいことに気が付きました。
こんな夜中の山奥のキャンプ場で親子の声がする。
今日は完ソロで私以外に宿泊している人はおらず、管理人さんも夕方に帰っています。
絶対に聞こえてはいけない物のはずでしたが、不思議と恐怖や嫌な感じはありませんでした。
しばらく雨の音と二人の話す声を聞いていた私はいつの間にか寝落ちしたらしく、気付くと辺りは明るくなっていました。
テントから出てみましたが、もちろん誰もいません。
駐車場に行ってみましたが、車は私の物だけでした。
その駐車場は砂地で、他の車が止まったり動いた形跡もありませんでした。
結局あの話し声がなんだったのか今でも分かっていません。
利用者の多いキャンプ場だし、以前に事件事故があったという話も聞きません。
同じような体験をしたという人もいません。
でも嫌な感じではなかったので、また利用してみようとも思っています。
山は不思議なことが起こりやすいのかもしれませんね。
飲み過ぎでしょう!