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不思議体験

しんいちさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

帰る友人
長編 2026/11/02 12:42 531view

そこで、A君のお父さんのところへ行き、先ほど起きた出来事を話しました。

A君のお父さんは、お寺の住職でした。

子供たちの話を聞くと、少し考え込むような様子を見せたそうです。

そして、しばらくしてから、こう言ったといいます。

「……おそらく、大丈夫だ。そんなに気にするな」

それだけでした。

何が起きたのか。

どうして、そんなことが起きたのか。

住職は、それ以上、何も説明してくれなかったそうです。

池谷さんたちは、少し納得できない気持ちだったといいます。

内心では、

「ええ……本当に大丈夫なの?」

そんなふうに思っていたそうです。

しかし、せっかく楽しみにしていたキャンプです。

今さら、こんなことがあったからといって中止にするわけにもいきません。

少し不安を抱えながらも、子供たちはキャンプを始めることにしました。

ところが、いざ始まってみると、やはり楽しい気持ちのほうが勝ったようです。

住職の家族にも手伝ってもらいながら火をおこし、みんなで料理を作る。

夕食を食べたあとは、お風呂を借りて、夜には花火を楽しむ。

いつもの友達と過ごす、夏休みの特別な一日。

昼間に起きた不思議な出来事も、いつの間にか話題に上らなくなっていったそうです。

やがて、寝る時間になりました。

せっかくテントを張ったのだから、みんなでそこで寝よう。

そんな話になったのですが、真夏の夜に、狭いテントの中で五人が寝るのは、さすがに無理がありました。

暑さに耐えられなくなった子供たちは、結局、テントを出て本堂へ移動。

あらかじめ敷いてもらっていた布団に入ることになりました。

それからも、しばらくはみんなで騒いでいたそうです。

そうして、ようやく眠りにつきました。

     *

翌朝。

7/9
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