これは、木村さんという男性から聞かせてもらった話です。
木村さんが大学一年生か、二年生の頃の話だそうです。
当時、木村さんは大学のオカルトサークルに所属していました。
そのサークルでは、毎年夏になると、
「オカルト合宿」
と称して、みんなでどこかへ遊びに行っていたそうです。
もちろん、強制参加ではありません。
バイトが忙しい人もいれば、実家に帰る人もいる。
単純に、
「お金がない」
という理由で参加しない人もいたそうです。
それでも毎年、だいたい七、八人。
そこにサークル外の知り合いなどが二、三人ほど加わり、十人前後で出掛けることが多かったそうです。
行き先は、その年によって様々でした。
他大学のオカルトサークルと合同で行うこともあれば、知り合いが所有している別荘……というより、ほとんど空き家のような場所を借りて、その周辺の心霊スポットを調査することもあったそうです。
そして、その年——
みんなで相談して決まった行き先が、
「富士の樹海」
でした。
どうせ樹海まで行くのなら、近くのキャンプ場を借りて、みんなでキャンプをしよう。
そういう話になったそうです。
ところが、参加者を募ってみると――
その年に限って、なぜか参加者が多かった。
サークルのメンバー。
その友人。
さらに部外者。
気がつけば、総勢十四、五人ほどになっていたそうです。
さすがに、
「一つの心霊スポットに、そんな人数で行くのは多すぎるだろう」
という話になりました。






















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