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不思議体験

グレートリングさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

心を忘れた科学には ガレキの町
短編 2026/11/01 16:30 77view

博士に情弱扱いされたことは面白くないが、確かに俺の頭脳には理解できない。
『ガレキの町に奇妙な建物。そして湧き出す熱湯と昆虫』
こんなとき北風が居てくれたら。俺は体力と根性なら自信があるが、頭を使うことはいつも北風に頼っていた。
『しかしスマホは博士に取り上げられてしまった』
俺が廃墟の位置を外部に連絡する前にスマホを取り上げたのだ。
『帰るときには返す』
仕方ないので俺は手押し車に蛹を積むとガレキの町を回った。
『この辺りにヒトマキ』
特にガレキが多い場所にシャベルで蛹を撒いた。デパートの跡地のようだ。
『この辺りにもヒトマキ』
次はホテルがあったところらしい。

木箱は百個以上あるからなかなか終わらない。
『そろそろ日没だ』
俺は太陽だから、日が暮れたら働かない。
俺がドームに戻ると博士は行水をしていた。ガレキの中から使える浴槽を掘り出したようだ。
『露天風呂とはいいご身分ですね』
こちらは1日中肉体労働しているのだ。
『これも研究だ。お湯が熱すぎると使えないからな』
そのとき博士が脱ぎ捨てた衣服からビービーと音が聞こえた。
『あれは俺のスマホの呼び出し音だ』
幸い博士は湯船の中で熟睡中だから、今なら取り戻せる。俺はスマホを抜き取ると博士から見えない場所に隠れた。
『もしもし』

電話はやはり北風からだった。
『やっと繋がった。お弁当を届けに来たら会社にいないからずっと掛けていたのよ』
そう言えば今日は朝から何も食べていない。
俺は今日起きたことと、GPSの位置情報を伝えた。
『今いる場所は地震で倒壊した◯◯市よ』
やはり地震の被災地だったのか。
『すぐに迎えに行くわ』
普段はクールな北風にしては珍しい態度だ。
『無理するなよ。お前にも仕事があるだろう』
北風はオカルト事件を専門に扱う探偵事務所に勤めていた。
『こんな不思議な事件こそ我が社の出番よ』

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コメント(1)
  • やっと2話目が投稿できました。
    怖く感じるシーンはないけど、ラストまで書き続けるので応援してください。

    2026/11/01/17:43

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