ある時、その村に一人の男の子が迷い込んだ。暗闇の畑に囲まれた道を歩いていると、老婆に話し掛けられた。
「カブの料理は何するな。
カブの煮物か。
カブの炒めか。
それとも生か。
どの料理にするな。」
すると、その子は冷静に言った。
「ニンジン食べた」
その途端、老婆は顔を顰(しか)めて消えていき、辺りは明るくなっていった。
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ニンジンや南天といった赤い(または赤に近い)色のものは魔除けになると言われている。だから魔除けとなるニンジンを食べたと答えた男の子は助かった。