姉夫婦が出かけるということで小3の姪っ子を半日預かることになった。
お昼ご飯も終わり、姪っ子とおしゃべりしていたときになんとなく学校の怖い話とか今もあるの?と聞いてみた。
姪っ子は
「うちの学校にはね、黒白おじさんがいるよ。
黒白おじさんはね、真っ暗な部屋に出るの。
暗いとかじゃなくて、なんにも見えないくらい真っ暗な部屋にしか出ないの。
それでね、暗いだけじゃなくてパッと明るくなってパッと消せる照明がついてることも大事なの。
そんな部屋に一人で入って、
『黒白おじさんみーつけた』って言いながら照明をパッて点けるの。
そしたら真っ暗だった場所が急に明るくなるでしょ。
その瞬間、部屋のどこかにまっ黒な人が一瞬現れてすぐ消えて見えなくなるの。
でね、おじさんが消えたらすぐに電気を消すの。
また部屋は真っ暗になるよね。
すると今度は白く光る人がさっきと同じ場所にいて、また消えるの。
黒くなったり白くなったりするから黒白おじさんなの。
しかもね、電気を点けたり消したりを繰り返すとね、黒白おじさんは黒になったり白になったりしながら粘土のアニメみたいにちょっとずつ近づいてくるの。
ねー、怖いでしょー。」
「わー、怖いねー。その黒白おじさんは近づいてきて最後はどうなるの?」
「わかんなーい。みんな途中で怖くなるから近づかれたらどうなるかは誰も知らないの」
「そうなんだねー。きっと黒白おじさんに捕まったら黒白の国に連れて行かれちゃうんだよー」と言って姪っ子の腕をガッと掴む。
「キャー、こわーい、やめてよー」
と言いながら大受けする姪っ子。
そこから2人の悪ノリが始まり、カーテンを閉じて真っ暗ではないものの少し暗くして、姪っ子は電気を点けたり消したり。
全身黒い服に着替えた私はそれに合わせて白いシーツを被ったり、外したりを繰り返す。
これが姪っ子にさらに大受け。
姉が迎えに来るまでずっとキャッキャ笑っていた。
お別れの際にも「黒白おじさん、またねー!!」と笑顔で帰っていった。
子供に受けるというとてつもない達成感を得たものの、半日子供のフルパワーに付き合うのは30歳にはもうしんどい。
少し仮眠するか・・・と先ほどのシーツをタオルケットがわりに横になる。
空腹で目を覚ます。
今何時だ?部屋は真っ暗だ。
あー、カーテン閉めっぱなしだったと思い出しながら手探りに壁のスイッチを探す。
「黒白おじさん、みーつけた・・・なんてね」と呟きながらスイッチを押す。
パッと明るくなった室内、私の眼前には黒い影。

























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