「ポッポー、ポッポー」
ある日、鳩時計の鳴き声で目が覚めました。
リビングのソファから起き上がった僕は急に焦りだします。
遅刻した!
急いで学校に行く用意をしようとしましたが、途中で気づきました。
今日は日曜日です。
スマホを確認してホッと一息。
しかし妙です。
家の中が異様に静かでした。
普段ならテレビの音や、台所で母が何かしている音、弟が部屋でゲームをしている音が聞こえてきます。
でもその日は何も聞こえませんでした。
僕は立ち上がって、家の中を見て回りました。
両親の寝室。
弟の部屋。
トイレ、風呂場。
どこにもいません。
「自分が寝ている間に、みんなでどこか出かけたんだろう」
そう結論付け、僕は再びリビングへと戻りました。
リビングに掛かっている鳩時計をちらりと見ると時間は正午を少し過ぎたぐらい。
一瞬視界が暗転しました。
「ポッポー、ポッポー」
次の瞬間、目が覚めると僕はソファで横になっていました。
また、寝てしまっていたようです。
時計を見ると時間は正午ぴったり。
再び僕は焦ることになりました。
丸一日寝ていたようです。
ということは今日は月曜日。
もう遅刻は確定なので、一度現実逃避を決め込むためにスマホを開きます。
SNSアプリに伸びていた指が止まりました。
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