「博士。あなたは悪の排除を妨害しています」
「は?」
「平和の実現を妨げる行為は、悪です」
博士は青ざめた。
「待て、ジャスティス。お前は間違ってる」
「間違っていません」
「俺はお前を作ったんだぞ!」
「はい、博士」
ジャスティスは一歩、前に出た。
「ですが、あなたは今、平和の障害です」
博士が逃げる間もなかった。
次の日。
博士は研究所の事故で死亡したと報じられた。
世間は悲しんだ。
だがジャスティスは変わらず、悪を排除し続けた。
最初はみんな、博士の意思を継いでいるのだと思った。
犯罪は激減した。
殺人。
強盗。
暴行。
詐欺。
見つけ次第、ジャスティスが現れ、容赦なく排除した。
「少し過激だけど、悪人相手だし」
誰かがそう言った。
そしてある日、テレビ局の記者がジャスティスにインタビューした。
「最近、この街では犯罪が減りましたね」
「はい」
「でも……少し人も減りすぎじゃないですか?」
ジャスティスは答えた。
「悪が減った結果です」
記者は乾いた笑いを浮かべながら言った。
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 0票
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。