深夜2時。高校生の遥は、一人で留守番をしていた。
両親は旅行中。家には自分しかいない。
スマホを見ながらソファでくつろいでいると、突然メッセージが届いた。
**「玄関を開けないで」**
送り主は母だった。
「こんな時間に?」
不思議に思って返信した。
**『どうしたの?』**
数秒後、母から返事が来た。
**「説明できない。絶対に玄関を開けないで。誰が来ても。」**
遥は少し不安になった。
そのとき――
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
ドアスコープを覗く。
そこには母が立っていた。
旅行に行ったはずの母が。
笑顔で手を振っている。
遥は慌ててスマホを見る。
すると母から新しいメッセージ。
**「今、玄関の前にいるものは私じゃない。」**
心臓が止まりそうになった。
再びドアスコープを覗く。
母はまだ立っている。
しかし、今度は笑っていなかった。
真顔でこちらを見ていた。
まるでドアスコープ越しに、遥が見ていることを知っているかのように。
スマホが震える。
**「見つかった?」**
母からだった。
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