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都市伝説

猫鬼 李桜鑼_0401さんによる都市伝説にまつわる怖い話の投稿です

【3】八尺様
短編 2026/06/14 12:23 60view

そして、ゆっくりと長い腕を伸ばしてきた。

「っ、やる気か!?」

セラは身構えた。
だが、迫ってきた大柄な手のひらは、セラの頭を、優しく「ポンポン」と叩いた。

「・・・・・・は?」

呆気に取られるセラ。
八尺様の手のひらは、まるで珍しい小動物を愛でるかのように、
セラの頭を撫で回す。悪魔のツノに指が触れると、心なしか嬉しそうに「ぽぽ、ぽぽ」

と言った。

「な、ななな・・・・・・何すんだよ、離せっ!」

セラは顔を真っ赤にして、八尺様の手を振り払った。
胸がバクバクと高鳴る。恐怖ではない。恥ずかしさだ。

「オレを子供扱いすんな! ツンツン触るな! 悪魔のツノは敏感なんだよ!
・・・・・・だ、大体、 オレは、その・・・・・・別に、撫でられて嬉しくなんてないんだからな!」

全力でツンデレ台詞を叫ぶセラ。
八尺様は遮るように、再び「ぽぽぽ」と小さく言った。

そして、回れ右をすると、長い足でゆっくりと歩き出す。
数歩進んで、セラの方を振り返った。

「・・・・・・何だよ。ついて来いってこと?」

八尺様は無言で頷く。

「チッ、しょうがねーな。オレが道に迷ってたから案内してくれるわけ?
べ、別に頼んでないし! たまたま進む方向が同じなだけだし!」

文句をブツブツと言いながらも、セラは八尺様の後ろを歩き出した。
見上げるほどに大きな白い背中。
怪異と悪魔。二人の影は、やがて霧の向こうへと消えていった。

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関連タグ: #声#子供#山#悪魔
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