奇々怪々 お知らせ

心霊

ねこじろうさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

ニット帽とレインボーブリッジ
長編 2026/06/01 05:24 132view

明滅するカラフルなイルミネーション。

林立する高層ビルのジャングル

その間をぬうように一本の白い道が曲がりくねりながら、海まで続いている。

首都高速四号新宿線ルート4を、一台のクラシックバイクが東京湾方面へ疾走していた。

※※※※※※※※※※

新宿歌舞伎町金曜日午後9時。

街が長い眠りから覚醒しだす頃。

老舗ホストクラブ「J」のホールは既にそこそこの客で埋まっていた。

28歳のナンバーワンホスト綺羅は、
今晩もオープンから指名客の対応に追われている。

女たちは「愛してる」の一言でいくらでも金を落とす。

綺羅はそのことを、誰よりよく知っていた。

彼がただ愛しているのは愛車のバイクYAMAHA SR400と、マンションで飼っている愛猫のねこじろうだけだ。

店の女たちはブランド品や時計に金を使う男を好んだが、綺羅が金をつぎこむのは、

クラシックバイクの整備くらいだった。

そして最近の楽しみといえば、週末の休みの日ねこじろうをリュックに入れバイクで海まで走り、浜辺で一緒に遊ぶことくらいだ。

※※※※※※※※※※

綺羅がボックス席で常連客とじゃんけんゲームで遊んでいると、店内アナウンスが鳴り響いた

━綺羅、綺羅、五番席よろしく

彼は常連客にことわりを入れて、席を離れる。

トイレで軽く髪をセットすると、五番席に向かった。

1/8
コメント(0)

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。